【旧大島村四国八十八ヶ所霊場の画像集.5(正頭-東)】

(南備四国・小山西国観音霊場等を含む)


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25番札所前から県道を西南西へ368m進む

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正頭

◆正頭の孝子 長吉さんについて


「大島村略誌(p.22 昭和12年)」に「四、孝子長吉 中大島正頭の人、
早く父を失ひ母に仕へて孝養を盡した。
大里正原田三郎右衛門がその孝義を感じて公廰に達し
 藩主は米銀を與へて賞した。」とある


「大島村長吉

備中淺口郡大島村ノ農民長吉ハ幼ニシテ孝ヲ以テ聞ユ
父彌平治 家極メテ貧シク 人ノ爲メニ行傭シテ以テ自給ス
父 病ニ臥ス 母 側ニ居テ看護ス
長吉 甫(はじ)メテ十一 抑掻甞藥ノ暇 親(みずか)ラ薪水ヲ執リ
勉メテ甚嗜ム所ヲ薦メ 少シモ其心ニ違ハス
然レトモ魚肉ヲ買フコト能ハス
或ハ漁夫ノ相識ルモノニ就キテ小鮮ヲ乞ヒテ以テ供ス
而ルニ父遂ニ起タサリキ
長吉一弟アリ 三人同居シ家*益々(益々)窘(くるし)ム
或人母ニ*再醮(さいしょう)シテ二子從ヒ行カンコトヲ勸ム
長吉肯セス涕泣シテ母ニ謂ヒテ曰ハク 兒ハ阿爺ノ後ヲ襲ヒ永ク此家ヲ守ラント欲ス
人ノ養フ所トナルコトヲ願ハス 阿爺再ヒ嫁スルコト勿(なか)レト
母怒リテ曰ハク 汝童子何ソ知ヲント 遂ニ弟ヲ提(さ)ケテ後夫ノ家ニ往ク
長吉誓ヒテ謂フ 兒ノ足決シテ其門ニ入ラシ
然レトモ母若シ疾病困厄ノ事アラハ兒迎ヘテ以テ侍養スヘシト
長吉孤弱ニシテ爲ス所ナシ 叔父某長吉ヲシテ某家ノ奴トナリテ牛ヲ牧セシム
長吉父ノ木主ヲ載セテ往キ 朝夕以テ祀ランコトヲ請フ
叔父之ヲ諭シテ乃(すなわ)チ其木主及ヒ遺宅家什ヲ受寄シ善ク之ヲ經紀ス
主家モ亦其貞實ナルコトヲ嘉シ 殊ニ之ヲ愛恤ス
※村吏*狀(状)ヲ具シテ以テ聞ス 村ハ岡山藩ノ内ニ*隷ス
乃チ廩米若干ヲ賜ヒテ之ヲ賞シケリ
父死家貧母出婚。誓言足不其門。男兒豈受他人養。欲襲箕裘報舊恩。」

薪水(しんすい): たきぎと水。燃料と飲用水。炊事・家事。
嘗薬(しょうやく): 薬を君主や親が服用する前に、家来や子が毒味する
小鮮(しょうせん): 小さい魚
*再醮(さいしょう): 再婚
阿爺(あや): 父を親しんでいうことば
木主(ぼくしゅ): いはい(位牌)。みたましろ。
経紀(けいき): すじみちをたてておさめる。また、生活の世話をする。
家什(かじゅう): 家の道具。家具。
主家(しゅか): 主人の家。主人。
愛恤(あいじゅつ): あわれみをめぐむこと
村吏(そんり): 村の役人。村役場の吏員。
廩米(くらまい): 蔵米。武家時代、領主の倉庫に貯蔵した米穀。
箕裘(ききゅう): 先祖の仕事を受けつぐことのたとえ

備作人物伝(pp.37-39 明治34年)」より





県道47号線沿いの海の家の横の丁字路を右折し、車道を北へ28m上る







淺㙒醫(浅野医院)




浅野医院の横から車道を北北西へ153m上る




大島乗合タクシーの新後乗り場

タクシー乗り場前から車道を西へ51m進む




新後公会堂

https://goo.gl/maps/u1uZBDcGaz12

公会堂前から車道を南西へ130m進み、十字路を右折して北西へ57m上る










旧大島村四国26番金剛頂寺 (薬師) <新後堂の上>
 龍頭山 光明院 金剛頂寺 [りゅうずざん こうみょういん こんごうちょうじ]
 『おん ころころ せんだり まとうぎ そわか』
 「往生に望みをかくる極楽は 月のかたむく西寺の空」

https://goo.gl/maps/HYoeNvWCRiE2

26番札所前から車道を北西へ58m上り、左折して細道を西へ31m進む




上之城線改修記念碑

https://goo.gl/maps/gVRquNaWQgt




改修記念碑前の丁字路を右折して墓地への参道を北北西へ23m上る




常夜燈と恵比寿神社?

https://goo.gl/maps/jQQBLXCXKrt




常夜燈の横にある六角井戸

常夜燈の前から参道を北西へ95m上る




上之城の上の墓地の横







石燈籠

「常夜燈」「◯◯中」




正一位稲荷大明神

https://goo.gl/maps/Tczp1oU9NDm

稲荷神社前から東へ18m進む




薬師堂の前




旧大島村四国27番神峯寺 (大師/十一面観世音) <正頭一番上 墓のある所>
 竹林山 地蔵院 神峯寺 [ちくりんざん じぞういん こうのみねじ]
 『おん まか きゃろにきゃ そわか』
 「みほとけの 恵みの心 神峯(こうのみね) 山も誓いも 高き水音」

https://goo.gl/maps/ggFNbQ7dHGC2

27番札所から東へ6m進む




墓地の西端にある薬師堂

https://goo.gl/maps/9uWE4GpmeJn







本尊の木造薬師如来坐像

『おん ころころ せんだり まとうぎ そわか』




木造弥陀如来立像(堂内向かって左)

『おん あみりた ていせい から うん』




伝教大師坐像?と石造地蔵菩薩坐像?(堂内向かって右)




薬師堂の前にある石仏群




地蔵菩薩立像

『おん かかかび さんまえい そわか』

右手に宝珠、左手に錫杖を持っている(通常は逆)




「大仙智明権現」

毘沙門天立像(向かって左)と地蔵菩薩立像(中央)と不動明王立像(右)

『おん かかかび さんまえい そわか』
『のうまく さんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ
そわたや うんたらた かんまん』
『おん べい しらまんだや そわか』

大仙智明権現の本地仏は地蔵菩薩




薬師堂の向かって右にある六地蔵




いぼとり地蔵様?




薬師堂前からの眺望

上之城線改修記念碑前の丁字路まで下って右折し、車道を南西へ57m進む




十字路を左折し、細道を南東へ108m下る




上之城集会所から南東へ27m下った所







旧大島村四国28番大日寺 (大日) <上の城大谷橋上の藪の中>
 法界山 高照院 大日寺 [ほうかいざん こうしょういん だいにちじ]
 『おん ばざら だどばん』
 「露霜と 罪を照らせる 大日寺 などか歩みを はこばざらまし」

https://goo.gl/maps/aKQZhv9gThM2




28番札所前から車道を南東へ38m下って右折




浅野家の墓地への参道を南南西へ57m進む







六地蔵




浅野家の墓地からの眺望(向かって左に天王宮本殿)




墓地から車道まで戻り、大谷橋を渡って北東へ108m進む




大島乗合タクシー四軒屋上乗り場前の十字路を右折し、南へ15m下る










旧大島村四国29番国分寺 (千手千眼観自在) <新後堂の所>
 摩尼山 宝蔵院 国分寺 [まにざん ほうぞういん こくぶんじ]
 『おん ばざら たらま きりく』
 「国を分け 宝をつみて たつ寺の 末の世までの 利益(りやく)のこせり」

https://goo.gl/maps/UmraKSz9f5u

29番札所前から細道を南東へ84m下って十字路を右折し、車道を南西へ47m進む




十字路を右折し、北西へ30m上る




正頭の五輪石塔(市指定重要文化財)

https://goo.gl/maps/PoKRe4oWuRN2










五輪石塔の向かって左にある銘碑

「◯◯院◯◯◯光◯?大居?士 ◯◯◯◯◯月◯◯」













「三十番 一品宮 念佛講中」

旧大島村四国30番善楽寺 (大師/阿弥陀) <浅野家の上 先祖墓>
 百々山 東明院 善楽寺 [どどざん とうみょういん ぜんらくじ]
 『おん あみりた ていせい から うん』
 「人多く 立ち集まれる 一の宮 昔も今も 栄えぬるかな」

https://goo.gl/maps/w3e7c32dujA2


下の十字路まで戻り、左折して車道を北東へ98m進む



丁字路を右折し、細道(四軒屋集会所の筋)を南東へ50m下る







四ツ堂の後ろにある南備四国霊場の道しるべ




四軒屋の四ツ堂

https://goo.gl/maps/VmbSvasaAMs







本尊は木造如来坐像

阿弥陀如来と言われているが施無畏与願印なので釈迦如来かもしれない




法界地蔵

「法界」「文政十三年(1830年)」「庚寅初夏」「當村?中」




石碑

「右起立塔婆供養意趣 登山大峯三十三度 諸願成就◯◯
 作者◯◯◯◯◯ 善慮?祈?者也」「本願 ◯◯◯◯ 助勢 ◯◯◯◯」







四ツ堂の旧露盤

露盤以外の鬼瓦が多数展示されている




大峯三十三度供養塔

「大下◯◯ 大峯三十三度供養 ◯◯◯」




役小角椅坐像




南備四国42番仏木寺 (大日) <>
 一カ山 毘盧舎那院 仏木寺 [いっかざん びるしゃないん ぶつもくじ]
 『おん あびらうんけん ばざら だどばん』
 「草も木も 仏になれる 佛木寺 なお頼もしき 鬼畜人天(きちくにんてん)」

https://goo.gl/maps/9EgtMGzV6Ns







波切不動明王立像(向かって右から2番目)
『のうまく さんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ
そわたや うんたらた かんまん』

聖觀世音菩薩立像(同3番目)
『おん あろりきゃ そわか』

大日如来坐像(同4番目)
『おん あびらうんけん ばざら だどばん』

木造伝教大師坐像(同5番目)

木造弘法大師坐像(同6番目)




「四十二番 佛木寺 大日如来」




大師堂の前にある五輪石塔




正頭漁協前の金毘羅大権現

『おん くびらや そわか』『南無金毘羅大権現』

石燈籠

「金毘羅大權現常夜燈」「當邑中」「享◯◯◯ 子四?月吉日?」

https://goo.gl/maps/FpLdcphuhc42




正頭漁港記念碑




旧大島村四国31番竹林寺 (文殊) <正頭漁協の横>
 五台山 金色院 竹林寺 [ごだいざん こんじきいん ちくりんじ]
 『おん あらはしゃ のう』
 「南無文殊 三世(みよ)の仏の 母と聞く 我も子なれば 乳(ち)こそほしけれ」

https://goo.gl/maps/vkATYhAWUYA2




31番札所前から県道を南西へ95m進む




戎神社=恵美須神社(正頭1826)

祭神は蛭子命(事代主命)。2015年頃に再建。

https://goo.gl/maps/mhXkujwUgcK2




旧大島村四国32番禅師峰寺 (十一面観世音) <大島郵便局の西→恵美須神社>
 八葉山 求聞持院 禅師峰寺 [はちようざん ぐもんじいん ぜんじぶじ]
 『おん まか きゃろにきゃ そわか』
 「静かなる 我がみなもとの 禅師峰寺 浮かぶ心は 法(のり)の早船」

https://goo.gl/maps/vgafjmr9WWy

笠岡大島郵便局(戎神社の南西50m)の再建に伴い、平成27年12月に移転




戎神社の旧社殿




笠岡大島郵便局の横にあった旧32番札所




上半身が欠損した十一面観世音菩薩立像?と御宝号碑が祀られていた

戎神社前から県道を南西へ20m進む







観音堂

十一面千手観世音菩薩立像が祀られている

『おん ばざら たらま きりく』

https://goo.gl/maps/6qdYxzRe4TP2

観音堂の前から県道を南西へ87m進み、十字路を右折して車道を西北西へ47m上る




旧大島村四国33番雪蹊寺 (薬師/大師) <四軒屋 墓の横>
 高福山 雪蹊寺 [こうふくざん せっけいじ]
 『おん ころころ せんだり まとうぎ そわか』
 「旅の道 うえしも今は 高福寺 のちのたのしみ 有明の月」

https://goo.gl/maps/1zSvS7LJgAs

県道まで戻り、右折して南西へ128m進み、天王宮へ




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